日誌

【全・定・中】創立120周年記念キャリア教育講演会を振り返って

 10月28日(土)、玉名高等学校創立120周年記念式典後に、「時代を代表する著名人の『問題意識』を共有し、問題解決に向けた『協働力』を身につける一助とする」ことを目的の一つに掲げ、創立120周年記念キャリア教育講演会を実施した。

 本年度の講師である新井紀子氏は、東大合格を目指すAI「東ロボくん」を開発する過程の中で、AIに超えられない壁として「文の意味の理解」を挙げた人だ。また、人間だけが持つその優れた能力も、訓練を積まなければ退化してしまうという課題に直面し、その課題解決のためにRST(リーディングスキルテスト)を考案・開発し、教育界に一石を投じた人でもある。

 人類はどの様な夢を抱いてきたのか、AIにはどの様な壁があるのか、AIが人間に取って代わろうとしている今世紀に、我々が果たさなければならない使命は何なのか、これらのことを、生徒の目線に立って説明し、氏の抱える問題意識を生徒たちに直接問いかけた。生徒たちは、現代科学が抱える課題を自分の課題として捉えるとともに、氏が考える課題解決に向けた方策に対して親近感を覚えたに違いない。

 講演後、高校3年の一部の生徒が、「次年度より高校1年生に対して導入するRSTを自分も受験してみたい」と、感想を述べていた。創立120周年を期に、玉名高校・玉名高校附属中学校の新たな時代を予感させる瞬間であった。

 氏が、本校を出発する前に色紙に書いてくれた「数学は科学の言葉」が、本校1棟から2棟に向かう渡り廊下の壁上段から我々を見守ってくれている。